ジオ・アコースティック創作

Vent de Guitares 2014 :

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Vent de Guitares teaser 2 5' ..ici
Vent de Guitares teaser 1 1' ..ici

 

地球の自転による大規模な大気の環流、空気の流れが生み出す複雑な現象:風。

空気は音を伝えます。空気の流れ(風)は音を作ることもできます。
ギターを風に正確に向かい合わせてみて下さい。風がギターの弦を振動させ音が生じます。

この二つの現象の発見と、これを芸術的に取り入れたいという思いから生まれたのが、 最初のジオ・アコースティック作品:
Vent de Guitares『ギターの風』。

地球上どこにでも吹く風、そんな単純な発想から創作コンセプトが進展してゆきます。

ジオ・アコースティック創作の意図するのは、単に地球上の様々な場所でコントロール 不可能な自然の要素に立ち向かうことだけではなく、さらには様々な文化、アーチスト、音楽に出会う機会を持つことでもあるのだと...。

それぞれの作品(定義上唯一とされる)の創作はまた、西洋的な一見解に別の違った見 方を組み入れる好機ともなりました。

こうして風は、ワールド・ミュージックとは異義を成し、万人に共通の音楽‐私(ガル ロ)の呼ぶ「アース・ミュージック」‐の追求を可能にしてくれるのです。

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Vent de Guitares「ギターの風」

*「ギターの風」って何?

ジオ・アコースティック創作最初の作品。音楽とランド・アートを融合させた「ギター の風」は、54本のギター、ベース、弓の弦を風の力だけで振動させ、そこに生じる音の録音を試みたものです。

*どこで?

フランス大西洋岸に位置するピラ砂丘(ヨーロッパで一番高い砂丘)の上。

*いつ?

このインスタレーションは1994年10月4、5、6日に行われました。

*どうやって?

砂丘上のギターの配置は、4本の平行するライン上にそれぞれ13本づつギターを並べ たものです。
予め作った曲の構成に従いオープンコードをベースにギターを調律し、風に好きなように演奏させます。
風の強度、不規則性はコントロール不可能な要因であるだけに、音の強弱、長さや「テクスチュア」(音の構造、組成など)において、まさに偶然の音の素材を 生み出してくれます。
この風による演奏は最後のミキシングによって仕上げられています。


このインスタレーションはまた様々な分野のアーティストによって表現され、その形跡を残しています。

音、映像、写真、絵、テキストキ等による展示/インスタレーションがこれまでフラン スのラ・テスト、ボルドー、フィジャック、そして福岡で開催されました。(リンク:ギターの風

kazé

1999年2月、福岡市東区の奈多海岸に32本のギターが並べられた。ギターを奏で るのは玄界灘から吹き付ける風。作曲家ガルロがフランスのピラ砂丘で試みたジオ・アコースティック・インスタレーション『ギターの風』(Vent de Guitares)から5年、日本ではギターだけでなく、風鈴や竹笛、幟旗なども設置され、日本の砂丘を舞台に新たな風のパフォーマンスが展開されたので ある。
3日間にわたるこのインスタレーションの模様は同年3月、福岡市天神のソラリアプラザで一般公開された。
奈多海岸の模様を再現した造形、映像、写真などの展示に加え、砂浜での収録音を素材に曲をアレンジし、「風」をテーマに日本語とフランス語で詩や歌が付け られ、ガルロ率いるギター、ベース、ドラムの編成に笙や和太鼓を交えてのライブも披露された。日仏混合の演奏のバックには、日本の風が響き渡っていた。 (リンク:kazé

「KAZE1999」の掲載記事より

「演奏者は玄海灘の海風:福岡市東区の奈多海岸に32本のギターを並べる、ユニーク なパフォーマンスキ。福岡に吹く風で日仏合作の新たな芸術が生まれそうだ...。」                    99年2月25日、西日本新聞

「太鼓と笙とで天地の音を:風がギターの弦を揺らすかすかな音を編集し、楽器の音を 組み合わせる「アコースティック地表音楽...。」
                                       99年3月11日、毎日新聞

「日仏の現代文化融合:浮遊するように漂う音のうねり。ギターの弦が風にふるえて生 み出した音。笙の静かな強さの永続性。和太鼓の地響きさえ起こりそうな激しさ...。」                  99年3月19日、朝日新聞

「福岡と姉妹都市ボルドーとの五感を刺激するコラボレーション:ギターや風鈴、竹な どを通して、「風」により生み出されたアコースティック地表音楽の心地よさ...。」                    99年3月、ふくおかシティ情報

「自然が奏でる音楽と日本の伝統、テクノロジー、都市文化との調和:風の力によって 生み出された音をクリエイトするという前代未聞の音楽彫刻...。」                              99年3月、おいまち

「「風」という目に見えない自然現象をテーマに、私たちの聴覚、視覚などの五感をく すぐってくれる...。」    99年3月、天神ソラリア EVENT PAPER

「風が奏でる音楽:低い地鳴りのような接続音。まるで生き物が呼吸しているかのよう に低くつぶやいている...。この世のものとは思えないような、〈天上の調べ〉...。まさにオーガニックな音。こりゃヤバイ。想像してたより、ずっとサ イケデリックだ...。」       99年5月、FUKUOKA STYLE

プロジェクト:

他にもいくつかの創作を検討中です。

そのうち一つは音の鳴る巨大彫刻を考えています。風だけでなく、雨、水、太陽にリズ ムを奏でさせるといった案。もちろん一般客も触れて鳴らして楽しめるようなキ。興味がおあ りの方は是非ご連絡下さい。

strings and wind

2000年10月、アメリカ南西部の4州にまたがる地方でガルロが手がけた 「strings and wind」。

ミニ・インスタレーションはモニュメントバレー(アリゾナ州とユタ州)を前に2日間 行われました。

その後、サンタフェとズーニー族居留地のあるニューメキシコで、二人のヒーリング歌 手 Verdel Primeaux (ヴァーデル・プリモー/スー族)とJohnny Mike(ジョニー・マイク/ナヴァホ族)、そしてズーニー族の

フルート奏者 Fernando Celicion(フェルナンド・セリシオン)を招いて レコーディンが行われました。

こうして出来上がったアルバム「Earth Link」は、モニュメントバレーに吹く風の奏でる効果音をバックに、

様々なリズムとネイティヴアメリカンの伝統フルートや太鼓、歌詞、声をミックスした 一枚です。(リンク)



 

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