GARLO : Kazé ©
2000 cipaudio
日仏合作のEarth musique アース・ミュージック。
1999年、ガルロが日本で創作したジオ・アコースティック作品の展示と共に行った日仏ミュージシャンによるライヴ収録を含む。「Vent
de guitares/ギターの風」のロックバージョン。
「KAZE 1999」
世界中で話題となった「Vent de
guitares」(「ギターの風」)から5年、次にガルロが選んだ場所は元冦の舞台、まさに風にゆかりのある福岡市奈多海岸。
1999年2月末、福岡市東区の奈多海岸に32本のギターが並べられた。ギターを奏でるのは玄界灘から吹き付ける風。作曲家ガルロがフランスのピラ砂丘で
試みたジオ・アコースティック・インスタレーション「ギターの風/Vent de
Guitares」から5年、今回はギターだけでなく、風鈴や竹笛なども設置され、日本の砂丘を舞台にした日仏合作の新たな風のパフォーマンスが展開され
たのである。また3月には、砂浜での収録音を素材に曲をアレンジし、日本語とフランス語で詩や歌が付けられ、ガルロ率いるギター、ベース、ドラムの編成に
笙や和太鼓を交えてのライブが披露された。会場となった同市天神のソラリアプラザには、奈多海岸の模様を再現した造形、映像、写真なども展示され、「風」
をテーマに日仏の様々なジャンルのアーティストの築いた空間が、訪れる人の心に新鮮な風を運んでくれた。
今回の「KAZE」はこうした壮大な芸術的冒険、日仏の文化、音楽、そして何よりも
人との感動的な出会いから生まれた1枚であ る。
“世
界中の誰もが知っている風、太古から変わることなく吹き続けている風…。風はやさしいだけでなく、人間と同じように表情を変える。苛立ったり、怒ったり
…。だけど、コントロールされることを拒むのも風。そんなコントロール不可能な風を相手に、時代に限定されない音楽を今回は日本で表現したかった。日本と
フランスの音楽、文化、ことばを融合させることによって…。「KAZE」の制作は、参加したアーティストやスタッフ全員にとって忘れられない冒険となった
と思う…。”
僕達を結びつけてくれた風によせて
ガルロ
「KAZE 1999」の掲載記事より
「演奏者は玄海灘の海風:福岡市東区の奈多海岸に32本のギターを並べる、ユニーク
なパフォーマンス…。福岡に吹く風で日仏合作の新たな芸術が生まれそうだ…。」
99年2月25日、西日本新聞
「太鼓と笙とで天地の音を:風がギターの弦を揺らすかすかな音を編集し、楽器の音を
組み合わせる「アコースティック地表音楽…。」
99年3月11日、毎日新聞
「日仏の現代文化融合:浮遊するように漂う音のうねり。ギターの弦が風にふるえて生
み出した音。笙の静かな強さの永続性。和太鼓の地響きさえ起こりそうな激しさ…
。」
99年3月19日、朝日新聞
「福岡と姉妹都市ボルドーとの五感を刺激するコラボレーション:ギターや風鈴、竹な
どを通して、「風」により生み出されたアコースティック地表音楽の心地よさ…。」
99年3月、ふくおかシティ情報
「自然が奏でる音楽と日本の伝統、テクノロジー、都市文化との調和:風の力によって
生み出された音をクリエイトするという前代未聞の音楽彫刻…
。」
99年3月、おいまち
「「風」という目に見えない自然現象をテーマに、私たちの聴覚、視覚などの五感をく
すぐってくれる…。」 99年3月、天神ソラリア
EVENT PAPER
「風が奏でる音楽:低い地鳴りのような接続音。まるで生き物が呼吸しているかのよう
に低くつぶやいている…。この世のものとは思えないような、〈天上の調べ〉…。まさにオーガニックな音。こりゃヤバイ。想像してたより、ずっとサイケデ
リックだ…。」
99年5月、FUKUOKA STYLE
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